008 萩のししくん 〜くまの散歩道 山口県萩市。 幕末の頃、数多くの志士たちを輩出し、その後時代の流れから取り残されたかのようなこの小さな街には、 |
この地方では新築のお祝いに獅子を贈る習わしがあるという。 そのせいか萩市周辺のホテルのカウンターや商店の奥などいたるところで獅子の置物を目にすることができる。 ここではししくん需要が非常に高く、ししくんの表現・解釈は作り手にとっても重要テーマになっているのであろう。 そう、萩は個性的なししくんに数多く出会える街なのだ。 |
津和野の和菓子屋さんの片隅で |
萩の街は自転車で散策するのにちょうどよい大きさだ。 城下町の入り組んだ路地を行くと角々で萩焼の店に出会う。 これら店先のウィンドウにししくんがいる確率は非常に高い。 |
萩のししくんの基本ポーズは2種類。 半身の姿勢でこちらを威嚇する「立獅子」と逆立ちをしているように見える「飛獅子」で、シーサーのように行儀のよいものや九谷によくある珠を抱えているタイプのものは見あたらなかった。 数的には「立獅子」が圧倒的に多く、中には「子持ち」のものも見受けられた。 |
萩のししくん巡りなのにいきなり前出の津和野ししくん |
デフォルメが少なく写実性に富む(?)古典的なスタイル |
これもスキッ歯古典系、後ろ足の踏ん張り方がよいねえ
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よく見ると1本角がある どんないわれかちょっと知りたい
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物影からこんにちは なんか座敷犬みたいだぞ
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これも物陰から ちょっと置物っぽいぞ
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よく吠えてはります 体毛以外はかなり写実的
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なんでデメキン…と思ったら眉毛でした(目はその下)
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最も多かったのがこのタイプ 荒削りな風合いと爪の生え際が特徴
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お隣さんと組んで阿吽してます |
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